新生児外科疾患
新生児外科疾患とは
出生後早期に発症する先天性の病気や、新生児期に発症しやすい病気などがあります。
先天性の病気の中には胎児期に超音波検査等で病気をもっている可能性があることがわかる(胎児診断といいます)疾患もあります。
当科で診療している疾患の例
下記に記載のない疾患も診療しています。
| 先天性横隔膜ヘルニア (CDH; Congenital Diaphragmatic Hernia) | 横隔膜の一部が欠けているため、おなかの臓器(腸や肝臓など)が胸のなかに入り込む病気です。 |
| 臍帯ヘルニア・腹壁破裂 (Omphalocele・Gastroschisis) | おへそを中心に腹壁が適切に形成されないため、腸などが体の外に出ている状態です。一般的に臍帯ヘルニアでは臓器を包む膜がありますが、腹壁破裂では内臓が露出した状態です。 |
| 先天性食道閉鎖症 (EA; Esophageal Atresia) | 食道が途中で途切れている病気でいくつかのパターンがあります。生まれて間もない時期に手術が必要になります。 |
| 先天性腸閉塞症 (Intestinal atresia) | 腸が途中でふさがっている、または狭くなっている病気の総称です。 |
| 腸回転異常症・中腸軸捻転 (Intestinal malrotation・Midgut volvulus) | 胎児期の腸の回転・固定が不完全なために、腸がねじれやすくなっている状態です。 |
| ヒルシュスプルング病 (Hirschsprung disease) | 腸の神経が生まれつき欠けているため、便が先に送れず詰まってしまう病気です。 |
| 鎖肛・直腸肛門奇形 (Anorectal malformation) | 肛門が正しい位置にない、または形成されていない状態で生まれる病気です。 |
先天性肺気道奇形・肺分画症 (CPAM/旧CCAM・Pulmonary Sequestration) | 肺の一部が正常に育たず、のう胞状になっている病気です。出生前に見つかることも多くあります。 |
| 肥厚性幽門狭窄症 (Hypertrophic Pyloric Stenosis) | 胃の出口の筋肉が厚くなり通りが悪くなって、母乳やミルク、胃液を吐くようになる病気です。 |
当院での診療
当院では胎児診断が付いた方については産科・新生児科医と連携し、出生前から各種ご病気に関する情報提供を開始していて、出生後もNICU(新生児集中治療室)で速やかな治療体制がとれるように調整しています。
出生後早期に見つかる病気についても、NICUで治療を行っているほか、他の病院などからの新生児転院搬送も受けつけています。また、生後すぐには症状がなく一度退院された後に発症された方については、新生児室ではなくPICU(小児集中治療室)での治療などを行っています。
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監修:慶應義塾大学医学部小児外科 助教 狩野元宏