臨床研究

当科は、 研究機関として様々な臨床研究を実施しています。臨床研究は人を対象として行われる医学研究のことで、慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認の下、患者さんの臨床情報や検体等を用いた研究や処置や手技、薬剤の有効性などを評価します。研究の際は患者さんの情報は匿名化されます。臨床研究に参加の際は医師よりご説明をさせていただき、参加の有無は患者さんご本人、もしくは保護者の方の自由になります(一部、診療録のデータを集計する研究など診療に直接影響しない研究はホームページ上の掲示により説明の代替としています→患者さんへ)。


治験

治験は臨床研究のうち、薬剤等の国の承認を得ることを目的として行われるものです。当科で参加している治験は以下の通りです。


JapicCTI-195066 L-105の小児肝性脳症患者を対象とした第II/III相臨床試験 参加者募集中
UMIN000038973 難治性の脈管腫瘍・脈管奇形に対するNPC-12T(顆粒剤・錠剤)の有効性及び安全性を検討する他施設共同第Ⅲ相医師主導治験 参加者募集終了
特定臨床研究

特定臨床研究は臨床研究の中でも未承認・適応外の医薬品などを用いたり、製薬企業等から資金提供を受けて実施される当該製薬企業等の医薬品等に対する臨床研究であり、より厳格な審査、運用が行われます。当科で行っている特定臨床研究は以下の通りです。


N20180008 国際共同多施設での胚細胞腫瘍低リスク患者に対する積極的サーベイランス第3相試験並びに標準リスクの小児及び成人患者に対するカルボプラチンとシスプラチンのランダム化比較試験;AGCT1531
N20186001 Paediatric Hepatic International Tumour Trial 小児肝癌に対する国際共同臨床試験 (JPLT4: PHITT)
N20186043 難治性血管・リンパ管疾患に対するシロリムスの安全性及び有効性を検討する多施設共同非盲検非対照試験
N20186047 限局性リンパ管腫(lymphangioma circumscriptum)に対する無水エタノール注入硬化療法のパイロット研究


そのほか現在進行中の臨床研究は以下の通りです。

20120122 ヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞の解析
20120437 小児リンパ管疾患の症例調査
20130205 小児リンパ管疾患の組織細胞生物学的検討
20130316 直腸肛門奇形の症例登録と中央病型診断による多施設共同観察研究
20140460 腸管不全に対する小腸移植技術の確立に関する研究/腸管不全の予後因子に関する調査
20180358 カテーテル関連血流感染症に対する治療的エタノールロック療法の検討 (Keio-ELT2)
20180367 小腸移植拒絶反応の早期診断を目的としたドナー由来DNA断片の測定と拒絶反応の相関の解析
20190044 小児潰瘍性大腸炎診療における尿中プロスタグランディンE主要代謝産物の有用性の検討
20200047 小児外科治療対象疾患の治療成績に関する多施設共同研究
患者さんへ

こうした臨床研究のうち、そのうち診療録のデータを集計する研究など、患者さんの診療に直接影響しない下記の研究は慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認を得た上で、患者さんのプライバシーに配慮して実施されています。ご理解、ご協力いただきますよう宜しくお願い申し上げます。なお、研究への協力を希望されない場合は、担当医までお知らせください。

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