学生・研修医の方へ

仕事風景

わたしたち、慶應義塾大学医学部小児外科グループが、日々どのように仕事をしているのか、2009年5月27日の1日を、写真付きでご紹介致します。


07:50 医局(研究室)出発

小児外科グループの研究室小児外科グループの研究室は、慶應義塾大学病院の裏手、歩いて5分程のところにあります。
新しくてとても近代的な建物です。朝はまず、こちらの研究室に出勤し、ここから病棟まで歩きます。

08:00 教授回診

教授回診 8時ちょうど、グループ全員が集まり、森川教授について、患者さんを回診します。まずはICU(集中治療室)、次に乳児室、そこから小児病棟、新生児室へと移動します。
この日は新型インフルエンザが日本で発症したこともあり、我々もマスクをつけての回診です!

新生児室 無菌室に入る時には白衣を脱ぎます。
また、新生児室では感染予防と安全のために、腕時計を外して、肘まで手洗いを必ずしています。

09:00 採血・処置・検査の準備

採血・処置・検査の準備 1時間の回診が終わると、スタッフは教授と共にスタッフミーティングへ。レジデントと研修医は、病棟へ戻って処置をします。この日は、造影検査があるので、その準備もしておかなくては!患者さんが大人であれば、○○時にお薬を飲んで○○時に検査室へ来て下さい、などとお約束ができますが、赤ちゃんは自分で来られないですからね(^^)

09:40 検査室へ移動

検査室へ移動 今から5人もの患者さんを検査するので、時間の無駄がないように、患者さんに負担がかからないように、PHSで連絡を取りながらの効率的なチームプレーです。
山本先生は、ある患者さんのお母様がおっしゃった「この子は生きているだけで親孝行です」という言葉がとても心に残っているそうです。

10:00 造影検査

造影検査 いよいよ造影検査がはじまりました。スタッフの先生方も合流し、麻酔や造影検査の専門の先生もいらっしゃるので、検査室の人口密度はとても高いです!誰ひとりとして無駄な動きのないスピーディな連携プレー!

造影検査 患者さんに負担がかからないように、造影検査は丁寧に進められます。モニターを見ながら、グループ全員で造影所見を確認し、共有します

造影検査 飛び交うのは「太郎えらいぞ」「花子がんばれ」など、患者さんのファーストネーム♪たっぷりの愛情が伝わってきます(^-^)

12:00 造影検査終了

12:30 医局(研究室)へ戻ってメールチェック

13:00 ランチタイム

ランチ 今日は珍しく(?!)病院の外にお昼を食べにいく時間がありました!慶應病院の先生方や学生たちにも大人気のタイカレー屋さん「メーヤウ」。大辛・辛口・甘口の3種類から選べます。前日にお誕生日を迎えた下島先生とお水で乾杯!
でも、ゆっくりはしていられません。20分でごちそうさま。急いで病院に戻ります☆

13:30 手術準備

ランチ ランチから急いで戻って、山本先生は14時からの手術の準備。手術室手前の着替え室は、凛とした空気が張りつめています。

他の先生方はこの時間、病棟業務の傍ら、学会発表の準備や、症例の勉強、病理の先生とのディスカッションなど、限られた時間を有効に使っています。

15:30 周産期カンファレンス

周産期カンファレンス 麻酔科、産科、新生児科、小児外科、パラメディカルなど、赤ちゃんが産まれる際に関わる全てのグループの方々が集まって、カンファレンスが行われました。

手術を無事に終えた山本先生も駆けつけて、先程とはまた別の、真剣な表情で臨みます。

周産期カンファレンス 2週間後に産まれてくるハイリスクケースの赤ちゃんについて、科の垣根を越えて、過去の事例や最新技術等の情報を共有します。産まれた瞬間、30分後、1時間後・・・起こりうる全ての症状を考え、それぞれ、どのように対処したら良いかをシュミレーションしました。各専門分野の先生方から、貴重な情報が飛び交いました。

17:30 臨床カンファレンス

臨床カンファレンス 週に1回の臨床カンファレンスでは、小児外科の患者さんひとりひとりの症状、検査結果、状況等の情報を共有し、チームとしての方針を確認します。小さな写真ですが、見えますか?このカルテの山!これらの内容はすべて、グループ全員が同じように把握してなければ、質の高い、安全な医療は提供できません。

18:30 解散

グループで行う作業はひとまず終了。お疲れさまでした!ここから、各々は研究室や病棟に戻り、それぞれのすべき仕事を行います。論文執筆の準備や、症例の研究、次の日の予習等・・・時には帰宅が深夜になることも。。。体調管理に気を付けなくては(笑)!

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